TA教育研究所
私たちの想い
●エリック・バーンの想い
バーンは、毎週火曜日の午後8時半から10時半までTAセミナーを彼のサンフランシスコにあった自宅で開催していました。(サンフランシスコ・セミナー)一人ひとりを彼独特の魅力的な笑顔で出迎え、8時半ぴったりから、それえプレゼンテーションや理論についてのディスカッションを熱心にリードしていたそうです。その間は一切の飲み物を禁止するというやり方でした。プレゼンテーターやその課題に対して示す敬意、彼の優しさの表れだったのかもしれません。
バーンはその著書の中で、「診療室に入ってくるクライアントは、石ころがいっぱい入ったリュックを重そうに苦しみながら担いでいる人と同じだ。セラピストの役割は、そのリュックに入っている石ころを一つひとつ講釈を付けながら取り出して、来週また来なさいと言うのではなく、その重くてクライアントを苦しめているリュックそのものを肩から下ろしてあげることが先決です」と述べています。
医者であった彼の父親が、経済的に苦しい人達への診療・治療を率先していたことにも影響されていたのでしょう。また、困っている人一人でも多く、早く救ってあげたいという思いの表れかとも感じます。
● TA教育研究所の想い
自分が傷ついたり、怒っていたり、悲しかったり、不安であったり、あるいは喜んでいるのにそれらの感情をうまく表できずに過ごしているとやがて、人間関係に歪みが生まれ、その後身体に影響、細胞組織の破壊にまで及ぶと言われています。 我慢したり、周囲に合わせたりすることは社会生活を円滑におくる上で必要であり、日本の文化が持つ粘り強さや、謙虚さとして美しいものでもあります。 が、時としてそれらが過ぎてしまい、私たちを苦しめます。
「なんとかならないかな?」「こんなはずじゃなかった」「よりよく進みたい」「もっと幸せになりたい」「世の中なんて・・・」「そんな人達を救いたい」と何かしらの想いが心あるけれど、解決の糸口が見つからない時・・・・、TA心理学はとても有効だと信じています。
『過去と他人は変えられない』をしっかりと受け止め、自分がどう変化するのか次の具体的な変化をどう生むのかを一緒に考えたいです。・・・TA教育研究所の石山先生がこんなお話しをされています。
あなたは、駅のホームにたってもうすぐ到着する列車を待っています。
その時突然後ろから誰かがあなたの背中を押しました。
さて、あなたの反応は?
「・・・・」 怒りですか?恐れですか?驚いて飛び上がりましたか?
あなたは、瞬間に振り返り自分にあたったであろう人を見ました。
目に入ってきたのは、白い杖!明らかに目の不自由の方でした。
その時のあなたの反応は?
「・・・・・」
多くの方は、気分を悪くした自分を悔んだり、罪悪感を感じたりしながら、思わず「大丈夫でしたか?もうすぐ列車が来ますよ。気をつけてください」ととても優しく声をかけている自分を発見するのではないでしょうか?
私たちの日常で物事がうまくいかない時、情報が偏っていたり、情報不足であったりすることが多いようです。正しい、的確な情報が手に入れば感情すらも一瞬に替わり、適切な行動をとることができます。皆さんも体験があると思います。
何か困ったことがあったり、前に進むきっかけとかが必要な時に『TA心理学』という情報はとても役立つと私たちは信じています。 この『TA心理学』という情報を共有することで、少しでも世の中が(子育て、家族間、プライベート、職場、教育現場、医療現場等)過ごしやすくなればいいと願っています。