TA教育研究所
ITAA国際資格について
International Transactional Analysis Association:ITAA
ITAAとは、
TAの創案者Eric Berne博士が主催していた「サンフランシスコ社会精神医学セミナー」の年次大会で、1964年10月20日にInternational Transactional Analysis Association を創設した。(TAB, 1965 January)
ITAA国際資格とは、
会を育てていく過程で、資格認定制度をもうけたのが、ITAA国際資格です。
TAの各分野で専門的なスキルを持ったプロフェッショナル(専門家)を証明するための厳しい基準を定め、TA理論の明確化と実践および、発展についての厳格な資格審査を経て授与されます。
詳しくは、国際TA協会ホームページ、資格取得について(Handbook Section2参照)
資格取得は、有資格者が実施するTA101を受講することから始まります。
あなたがTAに何かしらの魅力、感動、ワクワク感を感じた時が資格取得の始まりです!
TA101受講者すべての方が、資格取得を目指すわけでもありません。
資格取得には、あなたの3つ自我状態からの明確かつパワフルな決断が必要です。
『親』からのコントラクト=自分は、資格を取るべきだ。必要だ。将来役に立つ。
『成人』からのコントラクト=資格を取ることは、有効である。資格取得の手順の理解。
『子ども』からのコントラクト=面白そう! 勉強したい!やってみたい! やるぅー!
まずは、
あなたの周囲の有資格者からの情報を集めることをお薦めします。
(TA教育研究所メンバー紹介を参照)
日本の有資格者:(2023年3月末現在)
臨床分野:TSTA 2名/ PTSTA 6名/ CTA 18名(含むTA101インストラクター)
教育分野:TSTA 3名/ PTSTA1名/ CTA 12名(含むTA101インストラクター)
組織分野:TSTA 1名/ CTA1名
カウンセリング分野: なし (CTAトレイニー複数名)
世界の有資格者数:(4分野すべてまとめた人数)
CTA / PTSTA(公認トランザクショナル・アナリスト) 約350名
TSTA(公認TA教授メンバー) 約30名、内教育分野の教授メンバーは約40名余りです。
国際資格は以下の種類があります。
CTA(Certified Transactional Analysis)公認トランザクショナル・アナリスト
TA101インストラクター
PTSTA(Provisional Teaching and Supervising Transactional Analyst)准ティーチング&スーパーバイジングメンバー
TTA(Teaching Transactional Analyst)ティーチング・メンバー
STA(Supervising Transactional Analyst)スーパーバイジング・メンバー
TSTA(Teaching and Supervising Transactional Analyst)ティーチング&スーパーバイジング・メンバー
専門分野の選択:
- 心理療法 (Psychotherapist)
- 教育 (Education)
- 組織 (Organization)
- カウンセリング (Counseling)
⁂上記詳しくは、ITAA ホームページ (IBOC Certification and Examinations Handbook Section 5)
資格取得の手順:
1) 第一段階の資格:CTA 取得のための必須事項
1. TA101の受講
2. ITAAの会員になる (国際TA協会のページ参照)
3. 自分がトレーニングを受けたいスーパーバイザーと契約。
スーパーバイザーは、TSTAもしくは、PTSTAの有資格者に限ります。
4. IBOCと『CTAトレーニング・コントラクト』を結ぶ。要登録費用
(詳しくは、ITAA ホームページ (IBOC Certification and Examinations Handbook Section 6)
5. 最低2,000時間で以下の必須項目をクリアする(要4 〜 5年)
・750時間の専門分野の実践(内500時間は必ずTAであること)
・600時間の専門的トレーニング(内300時間はTA理論)
・150時間のスーパービジョン(内40時間はプライマリー・スーパーバイザーから受ける、ほか)
・500 時間の専門的トレーニング(スーパーバイザーと組立てる。専門分野の実践も含む)
6. 筆記試験に合格する
7. 口頭試験に合格する
⁂上記詳しくは、ITAA ホームページ (IBOC Certification and Examinations Handbook Section 7.8.9)
2) TA101インストラクター取得のための必須事項
この資格を有することで、国際TA協会公認のTA入門コース『TA101』 が実施できる。
また、修了証書を発行できる資格。
CTA 資格を取得
TSTAもしくは、TTAからTA101のディレクト・スーパービジョンを受け、認定を受ける。
以降、5年ごとの更新が必要
⁂上記詳しくは、ITAA ホームページ (IBOC Certification and Examinations Handbook Section 4)
3) PTSTA 取得のための必須事項
CTA 資格取得後、TSTA受験のためのスーパーバイザーを決める。
CTA資格取得後1年以上を経過した後に、3日間のTEW(Training Endorsement Workshop)に参加する。
⁂上記詳しくは、ITAA ホームページ (IBOC Certification and Examinations Handbook Section 10)
4) 教授メンバー:TSTA 取得のための必須事項
1. TEW参加を経て、PTSTAになった後、6 ~ 7年の期間で、下記の必須事項をクリアする
- TA101の実施
- 自分の専門分野でのTAの実践時間数 300時間以上
- TA国際大会やその他学会等での発表、講演 10時間以上
- 有資格者によるティーチング現場のスーパービジョン 45時間以上
- 自分自身が実施するスーパービジョン 500時間以上
- 有資格者からのスーパービジョン 50時間
- アドバンストレーニングの実施
- 継続的学習 100時間以上
2. これらを通じて、ティーチングとスーパーバイジングの体験を積む。
3. その間、年ごとに、年間レポート(PTSTA Annual Report)を提出する
4. 口頭試験(3部門)に合格する
- 理論、ITAA 組織、倫理
- ティーチング(合格の場合はTTAとなる)
- スーパーバイジング(合格の場合はSTAとなる)
3部門すべてに合格するとTSTAとなる
⁂上記詳しくは、詳しくはITAAホームページをご参照ください。
(ITAA ホームページ IBOC Certification and Examinations Handbook Section 11)
TAが自分にとって大切な存在と感じ、周囲に広めたいと思われる方は、
是非、資格取得の体験を味わってみて欲しいと思います。
TAを教える技を磨き、その応用を多面的に習得し、他者を指導できるスキルアップはもちろんですが、
私にとっての資格取得のプロセスは、
本来の自分自身に一歩一歩出会っていく驚きと納得の連続で、とても魅力的な経験でした。
簡単な道のりではありませんが、きっとチャレンジしてよかったと振り返ることができる体験になると思います。
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